タイトル

ア

▼蒼山幸子(Vo&Key)
 Sachiko Aoyama
▼沙田瑞紀(G)
 Mizuki Masuda
▼藤咲佑(Ba)
 Yu Fujisaki
▼澤村小夜子(Dr)
 Sayako Sawamura


夢遊病


みなさんこんばんは。

今日の担当は、着信アリでお馴染みの
貞子(サダコ)です。



ねごとのメンバーは
全員寝てしまいました。

幸子も ますだも ゆうちゃんも さやこも…

























ですから今晩は、私の知っている奇妙な
お話でもしますかね。

わたしに出来る事といったら
怪談話をお聞かせする事くらいですから。











































「消えてゆくシュウマイ」


私は26歳のOLで
姉と二人暮らしをしている。

ある日の夜
仕事で遅くなってしまったので
家で待ってくれている姉へお土産に
シュウマイが10個入った箱を買い
いつもの道をてくてく歩いていた。

駅から家まで歩いて30分程だが
近道をすれば10分は短縮できる。

今日はもぅ1時を過ぎてるし
近道を通って帰ることに決めた。


近道をするには大通りの脇にある、
墓地の中を通らなければならないが
私はもともと霊やUFOなどは信じない人間
なので、全く怖くはなかった。


墓地の中は木々が茂って暗く、
明かりもほとんどない。
だが私は構わずに歩いて行った。

てくてく。


墓地の中を歩いていると
カツカツ…と 後ろから誰かの足音がした


一度止まって振り返ってみる




…誰もいない。



聞き間違いかと思い、歩き出そうとすると
シュウマイの箱が入ったビニール袋が
風もないのにガサガサと鳴った。

私はなにげなく シュウマイの箱の蓋を
上に持ち上げてみた。

すると驚いたことに
10個入っていたシュウマイが
9個しかなくなっている。


少し怖くなって、さっきよりも早歩きで
歩き始めた。

すると また後ろから カツカツと
足音がついてくる。


立ち止まり、振り返る





やっぱり誰もいない…



そして またビニールがガサガサと鳴る。

恐る恐る蓋を開けてみると
さっきまで9個あったシュウマイは
8個になっていた。



私は慌てて走り出した。


すると 足音もスピードをあげて
カツカツカツカツと着いてくる。


走りながら何度も後ろを振り返り
その度に蓋を開けてみると
シュウマイが一個ずつ減っていた。























走りに走って やっと墓地を抜けた。













蓋を開けたら シュウマイは
残り3個になっていた。











私は呼吸を整えて、歩きだした。

てくてく… カツカツ…



あれ、おかしいな。
墓地を抜けたのに まだ足音がする。

私は念のため 振り返ってみるが
やはり誰もいなかった。


ガサガサ。

まさか と思いシュウマイの蓋を開けてみると
また1つ減って、シュウマイは2個しか入ってなかった。


私はまた走りだした。

走ってる途中で我慢できずに
もう一度振り返ってしまい
蓋を開けると シュウマイは残り1個に!




そこでやっと家に着いた。




玄関の鍵が開いていたので
急いで中に入って鍵をしめる。


すると奥から姉さんが
どうしたの、という顔で出てきた。


私は玄関でこの帰り道の出来事を話し
確認するように蓋を少し開けて
中を覗いてみたら
シュウマイは1つもなくなっていた。


とりあえず家に帰って来られたので
その空の箱を姉さんに渡し
ふ~っと一息ついてリビングへ向かった。




玄関から姉さんが来ない。



私は変だなと思い
リビングのドアから顔だけ出して
玄関の方を見てみると
姉さんは こちらに背中を向けたまま
シュウマイの箱を胸の前で持って
立ち尽くしている。



姉さん…?  と声をかけると
ゆっくりと振り返り
シュウマイの箱の蓋を開けながら
こちらへ向かって来た。


私は急に寒気がして後ずさりしたが
姉はもぅ すぐ目の前に立っていた。


そして 私にこう言った。




「あんた… シュウマイ…



































































蓋の裏に全部くっついてたわよ」


















ではまた

おやすみなさい。
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by negoto_ex | 2010-05-19 04:13 | 「澤村小夜子」のねごと