こんばんは、幸子です。
久しぶりの更新。
キンモクセイの匂いをかいだり、秋めいた空を見れるのが嬉しい毎日です。
すぐ過ぎ去っちゃうのが切ないけど、いい。
秋は相変わらず好きな季節。
空が高い時はいつも、ぐーっと息を吸い込んでる。
空中の無数の煌めきが眩しい。
さて昨日から始まった4ヶ月連続リリースに向けてのブログ連続更新!
ということで、、、
今日は「nameless」のMVについて、書こうかしら。
たぶんこのブログを読んでくれてる人はもう見てくれてるよね。
いま、ねごとのHPでは特設サイトが設けられていて「nameless」のMVを見れると同時に、実際の殺害現場もまるでゲームのようにMAPで追えるのです。
MAPを見ていればわかると思うんだけど、今回のMVはほとんど下北沢で撮影しました。
早朝から深夜まで丸二日間。
実は今までのMVはほとんどが演奏シーンだったというのもあって、
たいてい撮影は一日で終わっていたから、MV撮影に丸二日間もかけたのは今回が初めてでね。
他のキャストの方と一緒に演技をするのも初めての経験でした。
まず一番最初に撮影したシーンが、
1サビが終わったあとの名前を失くして目覚めるシーン。
ネームレスの鍵を握るおばさまとの演技だったんだけど、
この役者の方のオーラが凄くて、早くもたじろいだ、、
この人以上にオーラを出していかないと、だめだ・・!と若干の不安と緊張感を持ちながら笑、
撮影がスタート。
今回はコマ撮りという、動いているところを撮影した何枚もの写真を繋げていく方法だったので
カメラのシャッター音を意識しながら演技しました。
なので出来上がったときは感動したなあ。(動いてる!と目から鱗。)
本当にRPGみたいに見えるよね。
サラリーマンと戦うシーンや、高校生と戦うシーン、眼帯で自転車に乗るシーンなどを順調に撮っていったんだけど、
リアルに見える受け身の仕方や、剣のさばき方、倒れ方などは監督の関さんにお手本を見せてもらいながらやっていきました。
あんな勇者みたいな剣持ったのはじめてだったから興奮したなあ。
自分の姿を客観的に見るのって難しいから、どうしたらどうなるのかって想像できる力も必要だし、、、演技は勘がいいって重要。
役者の人はすごいなあと思う。
敵の中では酔拳のおじさん役の方が実はコマ撮りでそう見えにくいけど、
本当にすばらしい酔拳でした。体の動きがしなやかで。
そんなこんなで戦うほどに増える痣と血のり、そして包帯、松葉杖、、
血のりメイクは楽しかったけど、
メイクさんとスタイリストさんの匠の技によってかなりそれらしく見えるので、
自分でもだんだん本当に痛い気がしてくる。そのうえ町中なので、
撮影中はまだしも、撮影していない時の移動中などは、本当に痛々しい目で見られる笑
特に、休憩用の椅子に座らせていただいてるときに、
眼帯包帯姿でマネージャー兼ディレクターのみるくさんに差し入れのはらドーナツを食べさせてもらっている時は、
まるでこれじゃふがいない巣の中のヒナのようだな、と、、、自分でも思うほどでした。
他にも矢が刺さって殺されるシーンを撮っていたら、
台風が上陸して突然スコールに襲われみんなで神社の軒下に避難したり、
眼帯のおかげで自転車がうまく漕げなかったり、
みずきとテレビの中に入っていく最後のシーンでは顔見合わせたら笑っちゃってNGになったり、大変でね。
実はねごと、真剣に顔を見合わせるのが苦手みたいで、これは先日撮影された次のMVでも同じようなシーンで苦戦したばかり、、、なぜか笑えてくるみたい。
みんなの殺害シーンもすごかったでしょ。
(特にゆうは血の出方がすごかったので、ねごとチームではリーダーだけに派手に死んでいる、とされています。)
さやこはなんでか目が開いているし。
あとはストーリーの中でとても重要な草人間くんが出てくるライブハウスはねごとも自主企画をしたことがある下北沢シェルター。
MV中、記憶を遡って時間が巻き戻っていくところの時計は実はシェルターの時計なのです。
知っている人はわかるかな。
ドリーミーで怪しくぼうっと光ってるあの大きな時計。
草人間くんは美術さんが作り上げてくださって、並ぶとほぼわたしと等身大の大きさで存在感あったなあ。なんだか親近感湧いて何度も一緒に写真撮ってしまいました。
かわいいんだ、あの人。
そんな様々な事件もありつつ、
出来上がった渾身のMV。
ひとつひとつが本当に新鮮で楽しかった。
秋になり始めるくらいの頃だったから、昼間は夏のように熱く夜になると寒いという気温差のある時期で、
そんな中で私たち以上に時間と頭を使って、早くから遅くまで作業して下さったMVプランニングチームの皆さん、監督の関さんや、スタイリストさん、ヘアメイクさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
今回はアーティスト写真やMVや、
ジャケットもすべてシングル3部作と連動しているけど、
わたしたちが作った曲でまたこうして違う想像や、アイディアで新しい世界が出来るのはとても面白いことで。
どんなものが生まれていくのか、
この大きなうねりをみんなに見逃して欲しくないなあって、思います。
今しかないものだからね。
色褪せないうちにいっぱい焼き付けて欲しい。
さて、いろんな話を書いたけど、あしたは誰が何を書くのかしら。
今夜もたくさんの星に会えますように。
おやすみなさい。